AGA治療薬『ザガーロ』の取り扱いを開始しました。
2016年06月16日
ザガーロ
本日より当院でもAGA治療薬「ザガーロ」の処方を開始しました。
ザガーロ(デュタステリド)とは、グラクソ・スミスクライン株式会社が「男性型脱毛症(AGA)」を抑える薬剤として販売したAGA治療薬です。
ザガーロの主成分の「デュタステリド」は、元は前立腺肥大症の薬剤として開発・研究していましたが、高い発毛効果があることが分かりAGA薬として販売されることになりました。
ザガーロの作用機序とヘアサイクルへの影響
男性型脱毛症(AGA)では、ジヒドロテストステロン(DHT)などの関与によりヘアサイクルの成長期が短縮し、硬毛が軟毛化することで薄毛が徐々に進行します。
ザガーロは、テストステロンをDHTへ変換する5α-還元酵素Ⅰ型及びⅡ型をともに阻害し、DHT濃度を低下させることでヘアサイクルの正常化を促し、毛髪数を増加させます。
プロペシア(フィナステリド)との違い
5α-還元酵素にはⅠ型とⅡ型がありますが、プロペシアの主成分であるフィナステリドは5α-還元酵素のⅡ型のみを阻害するのに対して、
ザガーロの主成分であるデュタステリドはⅡ型に加えてⅠ型をも阻害します。
ザガーロの主成分であるデュタステリドはⅡ型に加えてⅠ型をも阻害します。
よってⅡ型のみを阻害するフィナステリドよりも、Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害するデュタステリドのほうが発毛効果はより高いと考えられており、
臨床試験において、ザガーロ0.5mg の24週間の内服は、フィナステリド1mgの内服に比べて発毛効果が約1.6倍であったとするデータがあります。
プロペシアであまり効果が得られなかった方も治療効果に期待がもてるようになりました。
詳しくはクリニックまでお問い合わせください。