H28年度インフルエンザワクチンについて

2016年09月01日

H28年度インフルエンザワクチンは、チメロサールフリー(有機水銀を含有しない)のものを製造できないようです。
原因としては、ワクチン製造メーカーの大手である化血研の工場が熊本の震災で被災したことによるものとのことです。

当院では、妊婦や乳幼児に対してより安全性の高いチメロサールフリーワクチンの接種を勧めて参りましたが、今年度は入手困難なためにご用意することが出来ません。
チメロサールはなるべく含まない方がいいのですが、ワクチンに含まれているチメロサールは0.004~0.008mg/mlと極少量であり、健康への影響はないとされております。

このため、ワクチンを接種することでチメロサールが身体へ及ぼす影響のリスクよりも、チメロサール含有ワクチンを接種しないことでインフルエンザに感染してしまったときのリスクのほうがはるかに大きいと考えます。

当院でも妊婦及び乳幼児にも積極的に接種することを推奨しております。

日本産婦人科学会では、「チメロサール含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない、
利用できる状況にあり、かつ妊婦が希望する場合にはチメロサールを含有していない製剤を接種するが、
利用できない状況下であり、かつ周囲でインフルエンザの流行がある場合には、
チメロサール含有ワクチン接種を躊躇しない」としています。

またWHOでも「ワクチンに含まれる微量なチメロサールと神経性副反応の因果関係を見出すことは困難」としています。

 

平成28年度インフルエンザワクチン製造株は以下の通りです。

インフルエンザワクチンは一昨年まで、A型2種類とB型1種類を混ぜた3価ワクチンを製造していましたが、昨シーズンからは新たにB型1種類を加えた4価ワクチンとなっております。

A型株
・ A/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
・ A/香港/4801/2014(X-263) (H3N2)
B型株
・ B/プーケット/3073/2013(山形系統)

・ B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

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大田区 インフルエンザ予防接種
広浜内科クリニック
院長 広浜 浩司